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♥TOROTORO HONEY♥
第2章 擬音語では言い表せないのです
「”GIRLS・HONEY”」

「っ!!」

私の、耳元で、小説の、名前を、読んだ?

そして

━━━━ピチャッ

耳を、私の耳を舐めた。

「んぁ!」

なんだ、今の声は。

私の口から発せられたものではない。

少なくとも私が16年間生きてきた中で一度も━━━━

「類ぃ、どぉしてそんな子に近づくのぉ?」

やけに露出度の高い女性の言葉で、ふと我に帰った自分。

どうやら私は固まっていたらしい。

急に窓から風が吹き、耳に髪の毛をかけようと左耳を触った。

少し…湿っている。

「あっ!!!!!」

私はハッと思い、後ろを振り返る。

だがそこに、彼の姿はなかった。

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