この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
仔猫と狼
第4章 踏み出す一歩
え?
…え⁉︎
ここに女性の靴があって、中から女性の声が聞こえるってことは…‼︎‼︎
「っ⁉︎」
頭が真っ白になった。
とにかくここに居たくない。
私は、鳥居さんの家を飛び出した。
気がついたら近くの公園まで走ってきていた。
「はぁ…はぁ…。」
いやいやいやいやいや!
はぁ⁉︎
…え⁉︎
意味わかんない!
いや、わかってるよ⁉︎
うん。
中でなにが起きてたのかは理解してるよ⁉︎
でも、なんで今⁉︎
私が来ることは知ってるはずだよね⁉︎
頭がこんがらがってきた…。
あ…
「仕事…。」
そうだ、仕事…。
「…。」
いくらなんでも、仕事には間に合うように動いてくれるよね…。
もう少ししたら、もう一回行こう…。
「はぁ…。」
今日、何度目かわからないため息を吐いた…。