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いつも、その笑顔で
第4章 藍の裏切り
「はい」
「須藤と言います。藍さんに会いに来たんですけど。」
「お入りください」
門が開いた
「どうぞ、二階にいらっしゃいます」
「失礼します」
二階に上がり藍の部屋を叩く
返事がなかったが、開けて中に入った
ベッドに横たわる藍の姿
「藍さん。美咲です。具合い、どう?」
「平気よ。」
「心配で、来てみたの」
「笑いに来た?」
「え?」
「あなたの元彼に犯され、無様な私を見にきたんでしょ、」
「そんな!」
「確かめに来たんでしょ?私が誘ったのか、彼が誘ったのか……」
図星だった
「………」
「彼から連絡してきたの………でもいきなり手首掴まれてホテルに引きずり込まれて………クッ…」
泣き出す藍
「藍さん!!」
藍の背中をさする美咲
「やめなさいよ!!」
「だいたい、もうあなたには、関係ないでしょ?彼とは別れたんだし。」
「藍さん…」
「彼の方は、まだ未練あるらしいけど、あなたは、俊介と付き合ってるんだから、関係ないわよね?」
「藍さん…奈央に聞きました…俊介のこと…ずっと好きだったって…………言ってくれたら良かったのに……」
バサッ
布団から出て起き上がる藍
「言ったら、何かが変わった?俊介のこと諦めてくれたの?」
「藍さん…」
「たった二年大学が一緒、サークルが一緒ってだけで、あなた、俊介のこと何がわかるの?俊介の好きなもの嫌いなもの、好きな色嫌いな色、生年月日、全部わかる?」
「わかりません。でも、これから少しづつ…」
「俊介と寝たの?」
首を縦に振る美咲
「もう帰って!!!私あなたと話ししたくない!!」
「失礼します」
「蓮…の、バンド、パパに言って潰してもらう。」
「え!?藍さん!!止めて!!」
「あなたには関係ないでしょ…早く出てって」
美咲が部屋を出た
一人、うなだれ歩いた…雨の中を歩いた…
自宅についた時
「美咲!!」