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いつも、その笑顔で
第5章 思いがけない出来事
「藍!!開けて!!俺、俊介…!!藍!!」
「俊介さん、藍は、別荘なの。しばらく静養に…」
「わかりました」
自宅に戻り、美咲に電話するが、出なかった。
次の日
「美咲…私…俊介に蓮のこと…話しちゃった…………」
「そっか……いいよ…いつかわかると思ったし。」
「美咲……」
「奈央…私、大学辞めようと思ってるの…」
「え!?どうして!?」
「辛いんだ……」
「美咲……」
「蓮と…一緒に暮らすの…蓮、バンド抜けるって…私と一緒に生きたいって。」
「え!?辞めるって…レッドは?レッドは、どうなるの?」
「……わからない、けど蓮は、抜けるって言ったみたい…」
「そんな…」
「……」
「そっか…」
「座りなさい」
事務所に呼び出された蓮
「相手側に謝罪に行くわよ!!」
「はい!!」
マネージャーと一緒に藍の自宅に向かった
「電話差し上げたRayです。」
「お入りください」
応接間に通された
「失礼します」
応接間には、藍の父親が座っていた
「この度は、誠に申し訳ありませんでした」
「申し訳ありませんでした」
二人が頭を下げた
「うちの娘に手を出したのは、お前か!!」
「はい…申し訳ありませんでした!!」
膝をつき頭を下げる蓮
ガシャン…バコッ…
パシッパシッパシッ
父親が蓮を蹴り、殴り、叩いた…
「すみませんでしたっ」
謝る蓮
「藍を…藍を、あんな目に合わせて…ただで済むと思うなよっ!!」
「すみませんでしたっ」
「法的手段を取らせてもらうつもりだったが、藍をさらけ出すのは、私も気がひける…それなりのことは、してもらう」
「わかってます」
「慰謝料を払ってもらう。それから、音楽活動も停止する、それと責任をとってもらう。」
Rayが立ち上がる
「それだけは、音楽だけは、続けさせてください!!お願いします。慰謝料は、いくらでも払います。お願いします。」
Rayがさらに頭を下げた