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いつも、その笑顔で
第8章
真実
「久しぶりだね、海斗」
「美咲っ…」
「驚いた?」
「蓮の子なんだろ?」
「違うよ、私の子、私だけの」
「美咲…」
「海斗……私ね、今幸せなの。」
「美咲…」
何も言えない海斗だった
スタジオに戻る海斗
蓮をガン見していた
「海斗…なんだよっ…俺の顔に何かついてるか?」
「あ…わりぃ…………………なぁ…蓮、お前さ……いや…何でもない……」
「なんだよっ…話しあんならはっきり言えよ!!」
「いや…いい…ごめんな…」
海斗がスタジオを出て自宅に戻る
「ただいま」
「おかえりー海斗!!」
「うん」
「あれ?早いね!!」
「今日は、なんか乗り気じゃなくてさ…」
「そっか、珍しいね。」
「なぁ、奈央…俺、今日、美咲に会いに行ってきたんだ。」
「美咲に?なんで?」
「美咲…妊娠してるんだ。」
「え!?妊娠!! 美咲、ママになるんだぁ!!へぇ…」
「蓮の……子だ。」
「え!? 何言ってるの…だって…」
「美咲…来月産まれるんだよ…」
「え!? うそ!!」
「何か……美咲に何も言えずに帰ってきたよ…」
「蓮には?」
「話せるわけないだろ…」
「でも………」
「美咲……私だけの子だからって……」
「だって…美咲…結婚するって………」
「嘘なんだよ…それも」
「そんな……」
「どうしたらいいんだろな………」
「蓮に話そ、海斗……」
「………あぁ」
次の日、海斗は健二の店に蓮と来ていた