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いつも、その笑顔で
第8章
真実
「どうした、海斗?元気ねぇな」
「なぁ蓮…」
「ん?」
「お前、美咲のこと…まだ好きか?」
「なんだよ、もう終わったんだよ」
「美咲は…まだ…終わって……ないんだ…蓮」
「なんだよそれ。」
「今から俺が話すこと、聞いてくれ」
「あぁ…」
「お前覚えてるか?美咲を最後に抱いた日がいつか…」
「は!? まぁ…かなりたつけど、覚えてるよ。」
「いつ?」
「なんだよっ…お前変だぜ!?」
「いいから!!答えろ!!」
「一年にはなんねぇけど…確か、去年の…なんでんなこと聞くんだよ!!」
「………妊娠してんだよ……」
「ん?」
「美咲!!妊娠してんだよ!!!……来月産まれるんだ!!!」
「…………………今…なんてった?」
「お前が知らないとこで美咲……一人で…」
「……どういうこと?」
「お前と別れた後……妊娠してること分かったんだってよ……悩んだだろうな……」
「…うそだろ…」
「お前の子だ………………」
「………なんで…」
「俺、この前美咲に会ってきたんだ……美咲…この子は、私だけの子だからって…………強いなあいつは。」
「美咲……なんで…」
「あとは、お前らの問題だ。ここから先は、俺は出る幕じゃない。お前の気持ちだな蓮!!」
「………海斗、話してくれてさんきゅ…お前も辛かったろ。」
「蓮…」
「会ってくるよ…」
「蓮…」
「美咲に会って…話してみる。そして答え出すよ………」
「うん!!」
次の日、蓮は美咲に会いに来ていた