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いつも、その笑顔で
第11章 そして
「ままぁ…これ…欲しい…」
「ん?どれ?」
3歳の陸を連れ街を歩く美咲
陸が、足を止めガラス越しに指さしたもの。
真っ青のギターだった
「陸、あれ欲しいの?」
「欲しいの。あれ僕のギターにするの。」
「フフフ…やっぱり陸は、パパの子供だね。」
「あれ欲しいの」
「ん~…でも陸には、ちょっと大きいし、すごく重いんだよ…だから、もっと違うギター買おうか。ね。」
「あれがいい!!」
陸の目に涙がたまる
「陸………わかった。」
店に入りギターを手にした美咲は、驚いた…
ギターの下に、レッドのギタリスト蓮仕様と書いてあったのだ…
「あの…このギターって売っていただけますか?」
「お客様、こちらは、本人が一度使用した本物で、少しお値段が…」
「かまいません。これください。」
「ありがとうございます。」
自宅に帰るとギターから離れようとしない陸を見て美咲は、早く会わせてあげたいと思った
…蓮、あなたの子供は、しっかりあなたを見ているわよ。
「お母さん…私、陸とアメリカに行く!!」
そして陸とアメリカに向かった。
蓮からの連絡も一年くらいないのも心配だったからだ…