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いつも、その笑顔で
第11章 そして
アメリカ…初めての場所だった。
しかし英会話をマスターしておいた美咲は、なんなく蓮の住所までたどり着いた。
ホテルの五階にレッドは、それぞれ部屋を設けられたそうだ
蓮の部屋に向かうエレベーターに乗る美咲と陸
「陸…もうすぐパパに会えるよ」
「うんっ!!」
エレベーターが五階で止まり扉が開いた
陸を抱っこし蓮の部屋に向かった
部屋の前に来てインターフォンを押す。
しばらくすると、ドアが開き出て来たのは…金髪の綺麗な女性…
「あの…ここ蓮の部屋ですよね?」
「ソウヨ…アナタダレ?」
「蓮いますか?」
「レン!!カモン!! 」
しばらくして出てきたのは、上半身裸…腰にタオルを巻いた蓮だった
「…美咲!?」
突然慌てだす蓮
「美咲!?…どうしたんだよっ!!」
「レン!!ダレナノ!? 」
「お前は帰れ!!」
「…蓮、何か…私が来るところじゃなかったね…帰るね。」
「…美咲!!待てよ!!」
「陸に…そんな格好見せないでよ!!さよなら!!一年近く連絡ないから心配して来ただけだから…でも、元気で何よりだったわ!!女の人部屋に連れ込むくらいだもんね。心配して損しちゃった。じゃね」
「………まま……。」
陸が美咲の手を握って、美咲の後ろに隠れた
「陸……大丈夫よ……早くおばあちゃんのとこ帰ろうね。パパ……お仕事でいないみたいだから」
そう言いドアを閉め陸を抱きエレベーターに乗り込んだ
美咲の目から涙が溢れた