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いつも、その笑顔で
第12章 気持ちの揺らぎ

「高瀬さん、すみません」

「いいよ。旦那さんとは…どうして?」

「………」

「あ…ごめん!言いたくないよな!」


美咲がコーヒーを持って座る

「私……籍入れてなくて…未婚であの子産みました。」

「そうだったんだ…」

「産んだ時…彼…アメリカで絶対成功して帰ってくるって…三年待ちました。けど……何の連絡もないから陸とアメリカに行ってきました。…彼の部屋から出てきたのは、女の人で………」

「美咲…もういいから!」


「高瀬さん…」


「今度の休み、陸くん連れて遊園地にでも行くか!!」

「高瀬さん…」

「来週休み一緒に取ろう。」

「はい、料理作りますね。味の保証はしませんけど」

「手伝うよ。」

高瀬と美咲が料理を作り陸と3人で食卓を囲み、楽しい時間が流れた


「それじゃ、また」


「はい」


「ご馳走さま、陸くん、遊園地行こうな」

頭を撫でる高瀬

「陸…まっててね。下まで送ってくるから」

陸が、おもちゃをいじりはじめた


車まで送る美咲


「今日はありがとうございます」

「うん…じゃ、また明日、店で。」

「おやすみなさい」

車のドアに手をかけた瞬間高瀬が向きを変え美咲に近づき抱きしめた


「高瀬さん…!!」


「美咲…!!俺じゃダメか?」


「え!!」


突然唇を塞がれた

「んんっ…っ」


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