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いつも、その笑顔で
第12章 気持ちの揺らぎ
「店長…どうぞ」
「プライベートだぞ、店長は止めろって」
「あ…すみません」
「おじゃまします」
高瀬がリビングに来ると陸が遊んでいる
「陸くん!!こんにちは、はじめまして」
「………」
「陸、挨拶は?」
陸は、自分の部屋に行ってしまう
「もう…陸ったら」
「いいよ…」
「店長…あ…高瀬さん、コーヒーと紅茶どっちがいいですか?」
「コーヒーもらおうかな」
「はい」
高瀬は、部屋を見渡すとギターに目をやる
「ギター弾くの?」
「あ…それは…」
「俺学生の頃少しやってたんだ。弾いていいかな」
「あ、どうぞ。」
ギターに手をかけた時
「ダメ~っ」
陸が出てきた
「これ、パパのだから…ダメ…」
「陸!!」
「陸くん。ごめんね!!」
「もうっ!!陸ったら」
陸がギターに抱きついたまま離れない
「パパがすきなんだね陸くんは」
陸の頭を撫でる高瀬