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いつも、その笑顔で
第13章 帰国
「美咲…」
…海斗に電話する蓮
「奈央の番号教えてくれ」
「どうした?」
「美咲が…いなくなってんだよ…」
奈央にかける
「蓮!?ひさしぶり!!どうしたの?」
「美咲の居場所聞いてるよな?教えてくれよ」
「蓮…浮気…したって聞いたけど…」
「あぁ…そのこともあって、ちゃんと謝りたくて、日本に帰ってきた…頼む、教えてくれよ…」
「美咲は、前に進もうとしているの、邪魔はしないであげてね」
美咲の住所を聞いた蓮
車で向かった
美咲の家に着いた蓮は、しばらく車の中から様子を見ていた
何時間か過ぎた頃、一台の車が止まった
後部座席から美咲と陸が降りてきた…そして運転席から降りてきた男。
男は美咲と陸のそばにくると2人の部屋の前まで送る
陸を部屋に入れると美咲が出てきて男を送る…
車の前で抱き合う姿を目撃する蓮
車から降りる蓮…
「美咲!!」
2人が離れる
「蓮!?蓮なの!?どうしてここに…」
「誰だよそいつ…」
「高瀬と言います。美咲さんの仕事場で一緒に働いています」
「美咲、話しがあってきたんだ。」
「蓮…帰って、話しなんか…ないよ」
「美咲!!俺、ちゃんと謝りたくてさ…」
「浮気したことを?連絡くれなくなったことを?」
「美咲!!2人で話そう」
「帰って!!」
「ひょっとして、美咲の前の彼?」
「は?」
「未練たらたらって感じだな」
「なんだよ。」
「悪いけど、帰ってくれないか?美咲とは、終わってるんだよな。今美咲は俺の女なんだよ!!帰ってくれ」
「は?ふざけんな!!美咲!!話そう?な?」
「蓮…帰って…お願い、私、高瀬さんと今すごくいい関係なの…」
「僕たち結婚するんだ。」
「え…」
「美咲、部屋に戻れよ…陸が寂しがる…」
「はい、おやすみなさい」
「ん…おやすみ」
「蓮くんだっけ?あなたもアメリカに帰ってくれないかな。俺たちの邪魔しないでくれよ…」
車に乗り込み走り去る蓮
「美咲…美咲…なんで…」