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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第35章 《巻の弐―再会―》
 冴え冴えとした冷たい月光に照らしだされる河原は、昼間とは風情が違って見える。川も周囲の景色もすべてが淡く発光し、銀白色に輝いているように見えた。河原の石が月の光に濡れて光っている。それらは、どこかこの世のものならぬ、夢幻の世界を思わせる。
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