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蝶は愛されて夢を見る~私の最愛へ~
第13章 《巻の参―驟雨―》
「やわらかい胸だな」
 誠吉が恍惚とした表情で呟いた。
 ふいに桜色の先端を強く揉みしだかれ、泉水は痛みに悲鳴を上げた。
「いやっ、止めて、誠吉さん、止めて―」
 泉水は首を烈しく振りながら、泣いて訴えた。
「信じていたのに、お兄さんのように思っていたのに」
 泉水が泣きじゃくりながら言うと、誠吉が怒鳴った。
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