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Only you……
第9章 麻都 5
びくりと一端反応を見せたが相変わらず景色に夢中の明に、俺は次第に行為をエスカレートさせていった。耳たぶを唇ではさみ舌で軟骨の辺りをなぞる。バスローブの胸元から片手を滑り込ませ鎖骨を指で撫ぜる。明がようやく首を振り向かせたので唇を合わせた。
「んっ」
すっかり固くなった胸の突起を摘むと明は背中を少し曲げて声を上げた。そのまま下へ手を回し明の勃ちはじめたものに添える。ゆっくりと上下にさすると、再び視線を夜景へと向けた。
「ちょっ、待って」
明は切羽詰ったようにそう言うと、後ろから抱きしめた体勢で挿入しようとしていた俺に制止をかけた。夜景の見える窓ガラスに移った明の顔が不安そうに歪んでいる。
「どうした?」
焦らされて多少いらつきはしたが、勤めて優しく言葉を返す。
明は俯いて言った。
「バックは……止めて」
「なぜ?」
「怖い。顔が見えない。嫌なことばっか思い出すんだ」
先走りに濡れたものを扱くと明は首を振って嫌がった。
俺のものは勃ちあがったまま明の背に触れていた。