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Only you……
第4章 明 2
「お前にいくらつぎ込んだと思ってんだよっ!」
――知るかそんなこと。
「いくら貢いだと思ってんだよ!」
――1度も貢いで欲しいなんて言ってないぞ。
「返せよっ!!」
――そんなのとっくに残ってないよ!
ガツン――。
随分と強く頭を打ち付けられた。目眩に吐き気も加わり、気分は最悪。今すぐにでも、何もかも吐き出してしまいたかった。
その時、ガラガラと倉庫の扉が開けられた。
――ついに始まるんだ。
いっそ今この瞬間に死んでしまいたかった。
「うわぁ、ホントに明じゃん。よく見つけたな」
「まあね」
新しく現れたのは3人。いずれも体格のいい――頭の弱そうな男だった。
――くそぉ……こんな奴等に犯られるなんて……。
「反抗的な目だなぁ」
「そうなんだよ、さっきから」
「自分の置かれてる状況分かってないんじゃないの?」
ギャーギャー言いながら近づいてくる。オレは身を硬くした。
1人の男がオレのベルトを外し、ジッパーを下げる。そして下着の上から撫で付けてくる。
――助けて……誰か。
誰かなんていないことは分かってる。オレを助けてくれる誰かなんていないことくらい。