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Only you……
第4章 明 2

刑事たちはお互いに何かを確認するように頷きあい、ベッドサイドへ寄ってきた。

「ではまず、彼らとは知り合いですか?」

「……」

“知り合い”というのは、どこからをそういうのか分からず、オレは黙ってしまった。確かにあいつらを知ってはいる。だが、オレからすれば仕事上の関係しかなく、名前すら思い出せない――というか聞いた覚えが無い。それを知り合いというのかどうか。

「……知ってはいますが、知り合いというほどではありません」

「どういう関係ですか?」
 
――どういうって……?

――だから仕事の……。

「……仕事の」

「お仕事は何をなさっているんですか?」

「……」

なんと答えればいいのか、答えにつまる。できれば言いたくなかった。言ってしまえば“そういう目”で見られてしまう。

でも言わないわけにはいかないだろう。

「……男娼」

驚き――というよりは軽蔑に近い眼差しを向けられる。

そういう目を向けられることが、一番辛かった。


――オレだって好きでやってるわけじゃないのに。



――納得してやってるわけじゃないのに。




――止められるものなら止めてしまいたいのに。
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