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Only you……
第6章 明 3

「でも、このままじゃオレ、自分に自信が持てないんだ……」

オレは未だにソファに腰を埋めていた。視線の先には履き古したスニーカーが映る。

オレが男娼を止めて麻都と同居するようになった時に、オレはブランドで固めた身の回りのものを全て捨てた。その時麻都が買ってくれたスニーカー。真っ白かったそれも、今ではもう黒ずんでいた。何度洗っても純白には戻らなかった。

「そうねぇ……そしたら、何か始めてみたら?」

その言葉に顔を上げれば、りんさんが小首を傾げていた。

「何か……?」

「例えば、趣味をもっと追求するとか、麻都さんとは別の部分にも生きがいを見つけるといいわよ」

再び視線をパソコンに移したりんさんを見つめ、オレは考える。

――何かを始める……?

何かを見つけることは、きっと並大抵のことではないと思う。それでも、オレは今日りんさんに色々話してよかったと思う。相談なんてしたのは、生まれて初めてだった。何かが解決されたわけではない。現状には何の変わりもない。それでも、オレの心の中は変わっていた。
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