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第1章 はじまりは…

陽介はフフンッ！と鼻で笑い。


「惺也…お前の取り巻きなんて、ただの科学オタク好きなだけだ、勘違いすんなよ」


『惺也』と言われた『ホワイトホール』


よし！名前は把握した！
てか、この双子仲が悪いのかな？


「あの〜すみませんが、兄弟喧嘩は他でやって頂けますか？」


双子の事を全く知らない私は圭ちゃんとのランチタイムを邪魔されて、ちょっと不服だったから正直どっかに行って欲しかったのに…


「わっ！瑠奈…」


途端、圭ちゃんが凄く慌て出した瞬間…


「あぁ！？この俺に意見するとは、お前いい度胸だな」


ブラックホール陽介の瞳が、妖しく光を放った。