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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

『制服も着替えないで…具合でも悪いの?』
『…ううん。ちょっと疲れただけ…』
『夕飯できてるわよ?』
『…………まだお腹すいてない』
ぐぐぅぅ〜…
『っっ///!!』
なんて正直なの、あたしのお腹は!もうやんなっちゃう//
『あさひ?』
あたしは枕に顔を隠した。あたしの体はお腹がすいてるみたいだけど、ご飯が喉を通る気がしない。いらない。欲しくない。
こんなのお母さんは不審がるに決まってるのに。うまく言えない……
『………先にお風呂へ行ってらっしゃい。汗かいたままだと風邪ひいちゃうわよ?』
お母さんはそれだけ言って部屋を出た。気を遣わせたのかな…
結局お風呂へ入っても食欲は湧かなくて、お母さんに無理やりゼリーだけ食べさせられた。ベッドに潜っても、ゆうひとマドカのことが頭から離れなくて…この日あたしはほとんど眠れなかった。

