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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

『何度か一緒に帰ろうとか、休みの日、空いてたら会わないかって誘ってもらったんだけど…』
だけど結局、一度も“はい”と返事が出来ないでいた。先輩からのお誘いが ありがたいのは分かってるのに、今はそれどころじゃないというか…とにかくそんな気になれない。
『ときめきは?』
『……ないよ。』
あの応援に行った日以来会ってないから、ときめきも当然ないまま。
『やっぱり鷹野先輩のことは恋じゃなかったのね!連絡が来ても、大して嬉しくもないんでしょ?』
マドカは何故か嬉しそうに話す。……人の恋バナより、そういうマドカは どうなってんの??
『マドカこそ、最近ゆうひとよく連絡とってるみたいだけど…急にどうしたの?』
『え…?』
あたしが言うと、マドカは大きな目をまんまるに開けて興奮ぎみに聞いてきた。

