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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

休み時間になって、マドカはすぐにあたしの席に飛んできてくれた。
『あさひ、さっきの話なんだけど…!』
『ごめんねマドカ、さっきは大声出したりして!あたしお腹空いてて、テンションおかしかったみたい。早くランチ買いに行こっ♪』
『待って、あさひ。ちゃんと聞いて?私達ね……!』
『その話はもういいや。ね、売店混んじゃうから、早く行こ?』
無理やり話を終わらせて、マドカの腕を引っ張った。それから後も、何度かマドカはゆうひの話をしようとしてきたけど、あたしは全部、話をそらした。
………だって聞きたくない。
ゆうひとマドカが二人きりで、寄り道して帰った話なんて…聞きたくないよ。

