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やさしいキスをして?
第6章 さよなら?

『昨日の帰り道は、買い食いしたの。駅前に出来た新しいハンバーガー屋さん、何て名前か知ってる?』
『え?ううん、名前は知らない…』
『“ASAHIバーガー”って言うの!おかしいでしょ?』
「駅前に新しいお店出来たでしょ?そこで…」
昼間あたしが遮った、マドカの話。こんな話だったんだ…
『二人で見て爆笑して、思わず買ってベンチで食べたの。たったそれだけ。そこでバイバイしたしね。』
え……?それだけ??
『ゆうひくんが最近クラスに来たり、一緒に帰ったのは、全部あさひの相談をするためよ。親友の私に、あさひの様子を聞きに来てたの。』
『えっ…あたしの…?』
『私とゆうひくんが会う理由なんて、あさひしかないんだから!
…………ほら、安心できた?』
マドカが笑ってくれる。
あたし……一人で勘違いして、マドカに酷い態度を取ったのに。マドカは全然責めないで、笑ってくれてる。

