この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Only you……番外編
第11章 内心

「……貴正」

私の名前を小さく呟いて、透真の唇が降ってくれば、私はそれを優しく受け入れる。呼吸は相変わらず苦しいが、それでも幸せだ。

私が透真にもたれていると突然透真の手が私の下半身に触れた。反射的にびくんと体が反応する。

「やっ……」

透真の胸を押して抵抗するものの、手に力が入らず私自身がずるりと床に座り込んでしまった。

相手が透真でも、その先の行為はまだ怖かった。

「ご、ごめん……」

私はなんと言っていいか分からなくて、俯いてひたすら謝っていた。

透真もしゃがみ込み、私の頭をぽんぽん撫ぜた。

「僕こそごめん……焦りすぎだよね?」

私は思わず透真に飛びつくように抱きついた。乾いた笑い声を上げる透真が、すごく寂しそうだったから。

「ごめん、ごめん。嫌なんじゃないんだ。ただ、苦しくて……」

「苦しい?」

私の心臓はさっきからずっとドキドキしつづけている。

「どきどきが、収まらないんだ……」

自分の胸に手を当てて、ぎゅっと握り締める。発作にも似ていて、それでいて暖かい。

「ばぁか」

そう言うと、透真は私を両腕で包み込んだ。

私のどきどきは相変わらず止まらない。

苦しい、でもそれはとても心地よかった。初めての感覚に、私は目を閉じて酔いしれた。
/69ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ