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ラブ☆ファイト!!
第5章 ご
1時間以上をかけて一条院邸宅に着いた頃には、もう日は高く登っていた。
門をくぐって玄関に入るなり、汐留さんが仁王立ちで立っていた。
「玲さま、連絡も寄越さずに、外泊されるとは、何事ですか?」
汐留さんが怒るのも、無理がない。
「あたし類には一応、遅くなると言ってあります!」
「類さまとお呼びください。」
「…類さまは、遅くなると言ってあります!」
「遅くなるのと、外泊では、随分話しが変わって来ますが?」
あー、もう、うるせーな、このじじい!!
あたしは無視して、二階の自分の部屋に行こうとした。
「お待ち下さい玲さま、類さまの事を、あまり見くびらない方が宜しいですよ?」
「はいはい、わかりましたよ!」
にわか返事をして、自分の部屋に行き、シャワーを浴びた。
ブラウスには、返り血がところどころついていた。
ヤンキーどもの血か、千秋の血か、もうどちらモノなのか判断不能だ。
シャワーを浴びたら、色気もへったくれもないラフなジャージに着替えた。
すっきりしたら、眠くなると思っていたら、その逆で、全然眠くならないで、まだむしゃくしゃしていた。
よーし、この際、類の事をからかってやろう!
…て言うか、
類は仕事だろうか?
それと外泊してしまったことがちょっぴり気になって、あたしが類の部屋に初めて訪れる形となった。
‥