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ラブ☆ファイト!!
第1章 いち


朝7時、ダイニングに行くと、朝食を取っている一条院類がいた。


「類さま、ホットミルクは如何ですか?」


類は、全ての人から、さま付けされて呼ばれている。


「ありがとう汐留。」


汐留という名の執事は、一条院家に古くからいる使用人らしい。


「今日の朝食のお味は如何ですか?」


「とても美味しい。」


そう言った類の笑顔が綺麗だ。

ドキドキする。

一瞬、あまりの美しさに、息を呑んでしまった。

自分に向けられた笑顔じゃないのに…。


「おはようございます、玲さま。」


あたしの存在に気がついた汐留さんに話しかけられた。

あたしに、さま付けしなくていい。

汐留さんは、基本的にいい人だと思う。

ほかの使用人は、最悪だけどね。


「今、朝食をご用意しますね?」


「ありがとうございます!えっと、類さま、おはようございます!」


あたしは二人に元気よく挨拶して、お辞儀をした。

その瞬間、


ガタッ、席を立つ音がする。

そう、類が、あたしを見た途端に、席を立ったのだ。


「ごちそうさま。汐留、仕事に行くから車を頼む。」


でた、類のシカト!!!

ムカつく!一体何でこんなに嫌われなきゃならないんだー?

意味分からない!


それでもあたしは、類に笑顔で言う。

お辞儀までしてさー



「いってらっしゃいませ、類さま。お帰りお待ちしています。」


これ社交辞令だから、分かって欲しい!


「…………」


うわー、見下ろされてる感満載で、気まずい!

沈黙がつ、つらいぜー。


「……………」


何か言ってくれ、頼むから。
頼むから、一条院類!


「………行ってくる、汐留」


ぬおおおおおおおおおおおお!!!!!

ゆ、許せん、もう、今日という今日こそは、やつを八つ裂きに…!!!!

完全にスイッチ入りました!

シカトすんなよ、くそやろう!←メンチ切って言ってやる!

…しかし、

顔を上げたら、もう、やつは居なかった!


「玲さま。大丈夫でございますか?」


「「汐留さん、朝食下さい!!」」


その後、汐留さんが用意してくれた朝食を、とてもお上品にやけ食いしてやったのは、ここだけの話しだ。



「あれで玲さまの事を気にしてらっしゃるんですよ?」



汐留さん、絶対に嘘だよ、そんなのは!!!!


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