この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブ☆ファイト!!
第1章 いち


かぁぁああーっと、体が熱くなって、顔が真っ赤になっている気がする。

恥ずかしい、こんな顔を見られたくないのに、類は、いつもの見透かすような瞳で、あたしの顔を覗きこんできた。


「くくくっ、あんた、顔、真っ赤(笑)」


「う、うるさい、あんま、人の顔ジロジロ見んなっ!!」


類に両手を頭上で纏められていて、自分で顔が隠せない。

もう、どうでもいい。

母さん、ごめんなさい、もう、お嬢様のふりは、限界だ。


「言っとくけど、あたしが、どこで何をしようが、あたしの勝手だろうが!どんだけ身分が高くて、お金持ちの一条院の類さまだかなんだか、知んないけど、おまえなんて、其処らへんにいるただの凡人類で充分だ、バーカ!!」


一瞬、類は、驚きの顔を見せたけど、すぐに元の真顔に戻った。

纏められていた手を、解かれて、ほっとしたのも束の間、今度は、あたしの腰まである長い髪をひとふさ手にとって、そこにキスをしたのだ。


「なななな、なにすんだよ、このやろう!!」


変態だ、こいつ絶対に変態だ、ふざけんな!

それなのに、やつは、肯定したのだ。


「…そうだね、オレもそう思う。」


ドキン、ドキン、ドキン、心臓がうるさい。

なななな、なんなんだよ、こいつ。

ずっとずっと、あたしの事を無視してきたくせに!


「あんたも、変な風にお嬢様ぶらなくて、いい。」


「へ?」


「ただの凡人の玲で良いんじゃない?」


「ッツ!?」


「オレは、初めて会ったときから、あんたが無理しているのが分かってた。だから今のあんたの方が、いい。」


「え、本当にいいのか?」


「いいよ」


「じゃあ、おまえのこと、類って呼ぶからな?」


おまえ7つも年上だぞ?いいのかよ。


「いいよ」


いいのかよ!!
でも、やっぱり少し躊躇ってしまう。


「…いや…本当にいいのか?」


類はクツクツと笑う。
あたしの事を見下ろして。


「寧ろ、あんたがオレのこと、さま付けで、呼ぶ方が気持ち悪い。」


「あーそうかよ。」


ドキドキドキドキ、なにこれ。

どんな展開だよ、びっくりだよ、母さん。



/39ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ