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私達が人間を辞めた日【外伝】 寿~孤独な支配者~
第7章 決別
「もういい...」
ホテルの一室、ベッドに腰掛ける俺の肉棒を懸命に舐めている女に言う。
女は引きつった表情で俺を見上げた。
「あの、もう少しだけ....」
「さっさと消えろ」
「...はい。申し訳ありません...」
女は素早く服を着て急ぐように部屋を後にした。
7年前...麻耶と関係を持つ事になりかけた夜から、俺の肉棒は全く反応しない。
若い女に何をされても、冷たく無視するように拒絶するのだ。
まるで俺自身のように...
シャワーを浴びる為に浴室に向かうと、鏡に自分の裸体が映る。
随分と変わった自分の体...
希望通り全寮制の高校に入学する事に成功した俺は成績をトップクラスに保ちながら、誰とも関わる事無くただひたすら体を鍛えた。
その目的は誰かを守れるような人間になりたいという前向きな物...ではなく、ただ弱い自分というコンプレックスから逃れたいという後ろ向きな物だった。
そんな目的で鍛えた割には十分過ぎる効果が表れ、身長も随分伸び、体は筋肉質に...気付けば学校でも、俺が通るだけで皆が道を空けるようになっていた。