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トラワレテ…
第6章 確信
「クスクス。びっくりしたよ!まさかユリちゃんに逢えるなんて…。」


側に来たウエイターからシャンパンを受け取ると、1つをユリに渡し、二人は乾杯した。


「ユリちゃん…すごく…綺麗だ…。」


「///////////////…。ありがとうごさいます…///。
こういう場所…慣れてなくて…。緊張します…。」


「そうなの?大丈夫。そんな風には見えないよ。」



「あの………



ユリが言いかけた時、


「失礼します。社長、ちょっといいですか?」

と会社の人らしき人に馨さんが呼ばれた。


「あぁ。わかった。すぐ行く。」



「ユリちゃん。ちょっと行ってくるね。
後で連絡するから、一緒に抜け出そう…。」


周りに聞こえないようにユリの耳元でそう囁くと、
赤くなり頷いたユリを置いて馨さんは行ってしまった…。


一人残されたユリは不安になり、暫く社長を探してウロウロしていたが、見つからなかった。



会場をさ迷うユリを
周りの男は放っておかない。



声をかけられる度、なんとかあしらいながらユリは居心地の悪い思いをしていた。


(社長…どこ行っちゃったんだろう…?)



仕方無く、庭に出て隅の方で酔いを覚ます。





(ふぅ…疲れたなぁ…。

馨さん、

やっぱり…アタシとは違う世界の人なんだ…。)





慣れない場所での不安も手伝いナーバスになるユリ。





そんなユリの姿を傍らから一人の男が見ていた…。










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