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トラワレテ…
第7章 氾濫
クイっと顎を上向きにされると、

被さるようにキスをされる…。



絡み合う舌に、潰されるイチゴ。

甘酸っぱい香りが鼻に抜ける。



溢れた果汁がユリの顎を伝い…


舐め取る馨の瞳が妖しく光る。



首筋まで降りてきた舌に

ゾクゾクして、ビクンっと震えるユリの躰。



「…んっ……。」




『…ユリ…また…やらしい顔してる……クスっ』



甘く響く馨の声色に溶かされる…。




うなじに埋められた馨の鼻先がユリをくすぐる。




「……ゃ…ん…もぉ…………///」




2人を包むイチゴの香りと共に

甘い時間がゆったりと流れていった…。








相談の結果、この休みを思う存分、

甘く…怠惰に過ごすと決めた二人は

近くのスーパーへ買い出しに出た。




食材や飲み物を次々と籠へ入れてゆく。


時折、大事な物を扱う様に腰に回された腕が

いたずらにユリのお尻を撫でまわす。



「……コラっ………!」



しらばっくれる馨の脇腹をつつくユリ。



始終じゃれあいながら、買い物を済ます。



夕暮れのなか、

両はじに買物袋を下げ、手を繋ぎ歩く二人。



他愛もない会話に

笑いあい、微笑み合う。





馨のマンションに着くと

買った物を冷蔵庫に詰め、

二人で夕飯の準備をする。



腕をまくり、野菜を洗う彼の姿にキュンとした。


「普段から、料理…するの…?」


「んー?大学の頃はよくしてたよ。

最近は…あんまりしてなかったかな…。」



そう言う割には、

手際よく動く彼の大きな手。


水を張ったパスタ鍋を

軽々と持ち上げる腕に見蕩れてしまう…。



「ボーっとして、どぉしたの…?クスっ

いたずら…して欲しいの…?」



耳元に響く甘い声に我に返った。


(/////////////////////!)


「……ちがっ!………もぅっ…///」




















































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