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例えば、こんな...
第6章 バレンタイン企画
グラスを磨く佐伯さんと、生ビールのサーバーを洗浄する桐生さん。二人に挨拶をして店を出た。
仏頂面だった佐伯さんは真純にチョコを渡されて上機嫌。
桐生さんは分からなくもないが、何でおっさんにまで渡す訳?
……気に入らない
見下ろすすぐ脇で、冷たい空気に真純が首を竦めていた。
「寒いね」
「寒いですね」
身体を縮め、最小限の動きで見上げてくる。その仕草がツボにハマった。
まるで小動物
クスクス笑う俺に不思議そうに首を傾げる。
「斉藤さん、寒いの好きですか?」
「んー、まぁ、嫌いじゃない」
真純の可愛い仕草見られたし、自然に距離も近付くし?
「そう、ですか……」
「真純は?」
答えは一目瞭然。それを敢えて言葉にさせる。
「苦手です」
「暖めてあげようか?」
「?」
きょとんとした真純の耳元に口を寄せ
「アツクなる、でしょ?」
低い声で囁いた。見る間に首まで朱に染めて、真純が身体を退こうとする。
もちろん離す訳ない。
腰に回した腕に力を入れて引き寄せた。
「あっ……」
「何、もう感じたの?」
「やっ!」
甘い匂いが微かに立ち上がってくる。
仏頂面だった佐伯さんは真純にチョコを渡されて上機嫌。
桐生さんは分からなくもないが、何でおっさんにまで渡す訳?
……気に入らない
見下ろすすぐ脇で、冷たい空気に真純が首を竦めていた。
「寒いね」
「寒いですね」
身体を縮め、最小限の動きで見上げてくる。その仕草がツボにハマった。
まるで小動物
クスクス笑う俺に不思議そうに首を傾げる。
「斉藤さん、寒いの好きですか?」
「んー、まぁ、嫌いじゃない」
真純の可愛い仕草見られたし、自然に距離も近付くし?
「そう、ですか……」
「真純は?」
答えは一目瞭然。それを敢えて言葉にさせる。
「苦手です」
「暖めてあげようか?」
「?」
きょとんとした真純の耳元に口を寄せ
「アツクなる、でしょ?」
低い声で囁いた。見る間に首まで朱に染めて、真純が身体を退こうとする。
もちろん離す訳ない。
腰に回した腕に力を入れて引き寄せた。
「あっ……」
「何、もう感じたの?」
「やっ!」
甘い匂いが微かに立ち上がってくる。