この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
例えば、こんな...
第8章 女子高生と先生と #1
偏頭痛は今に始まった事じゃない。稀(まれ)に今回の様な強烈な波が来て、何も出来なくなる。さすがにそうなると授業に差し支えるため、何度か保健室の世話になっている。保健医とはすでに顔馴染み。歳も向こうが三つ上なだけ。
在室を確認して眼鏡を外す。軽くノックして、返事を待ってドアを開けた。
「桐生先生、すみません。寝かせて下さい」
その時は結構な痛みに限界で
「一番奥、空いてますからどうぞ」
淡々と応じる桐生先生の言葉に、白衣を脱ぎ捨て真っ直ぐベッドに倒れ込んだ。
いってぇ……
「鎮痛剤要りますか?」
「お願いします」
「ちょっと失礼しますね」
「はい」
桐生先生の言葉の後に聞こえてきたのは男子の声。
……誰か居た?
記憶を探ろうにも、万力で絞められているかのような痛みにそれどころじゃない。
「お待たせしました」
差し出された錠剤を有り難く水で流し込み、再びベッドに横たわる
「今回はまた、辛そうですね」
「いつもスミマセン」
「後で一度席を外しますが、頭痛が落ち着きましたらお帰りになって下さい」
「はい。ありがとうございます」
お礼を伝えると、桐生先生は静かにカーテンを締めてくれた。
在室を確認して眼鏡を外す。軽くノックして、返事を待ってドアを開けた。
「桐生先生、すみません。寝かせて下さい」
その時は結構な痛みに限界で
「一番奥、空いてますからどうぞ」
淡々と応じる桐生先生の言葉に、白衣を脱ぎ捨て真っ直ぐベッドに倒れ込んだ。
いってぇ……
「鎮痛剤要りますか?」
「お願いします」
「ちょっと失礼しますね」
「はい」
桐生先生の言葉の後に聞こえてきたのは男子の声。
……誰か居た?
記憶を探ろうにも、万力で絞められているかのような痛みにそれどころじゃない。
「お待たせしました」
差し出された錠剤を有り難く水で流し込み、再びベッドに横たわる
「今回はまた、辛そうですね」
「いつもスミマセン」
「後で一度席を外しますが、頭痛が落ち着きましたらお帰りになって下さい」
「はい。ありがとうございます」
お礼を伝えると、桐生先生は静かにカーテンを締めてくれた。