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例えば、こんな...
第8章 女子高生と先生と #1
「ぁ、はい。お願いします」
パチンと明るくなった室内。カーテンの奥で衣擦れの音がする。荷物を椅子に置いて、カーテンの前に立った。
柄にもなく、緊張する。
「河合、水持ってきた。入っても良い?」
「はっはい、スミマセン。ありがとうございます」
ごそごそと動く気配にカーテンを開けた。案の定河合は身体を起こそうとしていて
「手伝うから、ちょっと待ってて」
その場から動きを制した。
隣のベッドから枕を取ってきて傍らに立つ。
「起きる?」
見下ろした河合はまだ赤い顔でゆっくりと頷いた。そっと左手を肩の下に回す。その熱さに不安を覚えつつ、静かに抱き起こす。後ろに枕を二つ重ねて背もたれを作ると河合の身体を抱き上げて後ろに下げ、そこに寄り掛からせた。
「あ、ありがとうございます」
「辛くない?」
身体を起こして覗き込む。
顔どころか耳も首も赤いのは……もしかして俺のせい?
「だっだいじょぶです」
ふるふると首を振る。些細な仕草にヤられそう……悟られないよう小さく息を吐いてペットボトルを差し出した。
「ありがとうございます」
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