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例えば、こんな...
第8章 女子高生と先生と #1
「右側のベッドで休んでます」
桐生先生が河合のいるベッドの方を手で示しながら振り返る。
「ありがとう」
それに軽く頭を下げ、真っ直ぐベッドへ向かう男。
河合の家族?
父親にしては若いような…
何となく目で追っていたら
「斎藤先生、具合いかがですか?」
桐生先生に声を掛けられた。いつもと同じ、穏やかな顔で歩み寄ってくる。
「ありがとうございました。楽になりました」
「良かったです」
頭を下げた俺にふっと笑みを深めて首を傾げる。視界の端で男が声を掛けてカーテンの中に入っていくのが見えた。
「もしかして、お待たせしてました?」
待ってたのは事実だが、さすがに正直にそうとは応えにくい。微妙に開く間に
「スミマセン。ありがとうございました」
今度は桐生先生が頭を下げた。
「お兄さんが迎えにいらしたので、大丈夫です」
ベッドの方を浅く振り返り頷いて見せる。
「そうですか……あ、河合さんにアイスノン使わせてもらいました」
「アイスノン?熱、何度でした?」
桐生先生の眉が寄る。
「四十度二分です」
その顔が改まった。
「壮先輩、四十度二分まで上がっていたそうです」
桐生先生が河合のいるベッドの方を手で示しながら振り返る。
「ありがとう」
それに軽く頭を下げ、真っ直ぐベッドへ向かう男。
河合の家族?
父親にしては若いような…
何となく目で追っていたら
「斎藤先生、具合いかがですか?」
桐生先生に声を掛けられた。いつもと同じ、穏やかな顔で歩み寄ってくる。
「ありがとうございました。楽になりました」
「良かったです」
頭を下げた俺にふっと笑みを深めて首を傾げる。視界の端で男が声を掛けてカーテンの中に入っていくのが見えた。
「もしかして、お待たせしてました?」
待ってたのは事実だが、さすがに正直にそうとは応えにくい。微妙に開く間に
「スミマセン。ありがとうございました」
今度は桐生先生が頭を下げた。
「お兄さんが迎えにいらしたので、大丈夫です」
ベッドの方を浅く振り返り頷いて見せる。
「そうですか……あ、河合さんにアイスノン使わせてもらいました」
「アイスノン?熱、何度でした?」
桐生先生の眉が寄る。
「四十度二分です」
その顔が改まった。
「壮先輩、四十度二分まで上がっていたそうです」