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例えば、こんな...
第10章 バカンス
「ね、真純、パーカー脱ぎたい?」
またしても質問の意図を把握出来ない真純は不思議そうに俺を見上げてくる。
「脱がないとプール入れませんよ?」
首まで傾げられる始末。

そりゃそうだ。
でも日射しも強いし、着たままでも……

ちらりと考えて、濡れて身体に張り付くパーカー姿もそれはそれで卑猥な妄想を呼びそうで。ならば水着の方がまだ良いと考え直す。
「……だよな」
「はい」
ニコッと向けられた笑顔。
帰ったら千佳に苦情を送りつけると決めて、真純のパーカーのファスナーに指を掛けた。
「脱がしてあげる」
「えっ!?あっ……や、だっ」
抵抗する隙も与えず、一気に下までおろし両肩に手を滑らせる。そのまま肩を撫でるようにしてパーカーを脱がせていく。
「……んっ」
真純が頬を赤らめ俯いた。露わになる上気して淡く色づいた滑らかな肌。真っ白なビキニ。
袖を抜いたパーカーをチェアに落とし、華奢な腰に手を回した。少し汗ばんだ柔らかな肌がしっとりと手のひらに吸い付いてくる。
「たっ、たくまさん」
見上げてくる瞳はすでに涙目で。欲が、蠢く。
「行こうか?」
気づかないふりをして、剥き出しの腰を指先で撫で上げた。
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