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例えば、こんな...
第10章 バカンス
太陽光で表面だけ少し暖められた水。中に入るとひんやりと冷たくて、火照った身体に心地良い。
先に入って真純の正面に立った。そんなに水深は深くない。みぞおちから下が浸かる程度。両手を差し出し
「おいで」
笑いかけると、真純は少し恥ずかしそうにはにかんで右手を俺の左手に重ねた。ゆっくりと上体を傾けてくる。左手も手に取り、両手を首に回させた。脇を抱え上げてそっと中に下ろす。
「ひゃっ……冷たい!」
小柄な真純は俺と違って胸まで浸かる。足を付いた瞬間軽く飛び跳ねた彼女にすがり付かれた。
「っ!」
思いも寄らない行動。
「あっ」
それは真純にしても同じだったらしい。弾けるように腕を解かれ、咄嗟に腰を強く引き寄せた。冷たい水の中で触れ合う肌の温かさにドキッとする。
「寒い?」
「いっいいえ、大丈夫です」
真っ赤な顔を隠すように俯いて、頭を小さく左右に振る。キュッと両腕を掴み額を擦り付ける仕草に、甘えられてるようで口元が緩む。
……可愛い
つむじに顎を乗せ、華奢な身体を抱き締めた。
「たっ、拓真さん……」
パッと離れた手。焦ったように肩を叩かれて、水の跳ねる音がする。
先に入って真純の正面に立った。そんなに水深は深くない。みぞおちから下が浸かる程度。両手を差し出し
「おいで」
笑いかけると、真純は少し恥ずかしそうにはにかんで右手を俺の左手に重ねた。ゆっくりと上体を傾けてくる。左手も手に取り、両手を首に回させた。脇を抱え上げてそっと中に下ろす。
「ひゃっ……冷たい!」
小柄な真純は俺と違って胸まで浸かる。足を付いた瞬間軽く飛び跳ねた彼女にすがり付かれた。
「っ!」
思いも寄らない行動。
「あっ」
それは真純にしても同じだったらしい。弾けるように腕を解かれ、咄嗟に腰を強く引き寄せた。冷たい水の中で触れ合う肌の温かさにドキッとする。
「寒い?」
「いっいいえ、大丈夫です」
真っ赤な顔を隠すように俯いて、頭を小さく左右に振る。キュッと両腕を掴み額を擦り付ける仕草に、甘えられてるようで口元が緩む。
……可愛い
つむじに顎を乗せ、華奢な身体を抱き締めた。
「たっ、拓真さん……」
パッと離れた手。焦ったように肩を叩かれて、水の跳ねる音がする。