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例えば、こんな...
第10章 バカンス
涙の滲む瞳は熱をはらんで俺を映してる。
グイと腿を刷り上げると
「んっ」
キュッと眉を寄せた。僅かに顔を歪め、はぁと熱い息を吐く。

……感じてる、よな?

首元に顔を寄せると強まる甘い香。
チュッと首筋にキスをして
「んんっ」
身を捩る真純に、スイッチが入ってる事を確信する。

膝を割った時に反応が良いとは思ったが、いつ入った?
俺、無意識に触ってた?

思い当たることは特にない。
「部屋戻る?」
「……」
同意も拒否も示さず黙り込む。腰から背筋をそっと撫で上げると
「ひっぁ……」
縋りつく腕に力が入った。
「ね、戻ろう?」
今度は力なく首を左右に振って。でもそんなのものに説得力はまるでない。
真純の顔がロビーのテラスから見えない位置へ、さりげなく身体を導く。プールサイドにも人がいないことを確認して、真純の腰を抱き寄せた。
右手で真純の体側を撫で下ろし、到達した太腿を柔く揉むと
「あっ」
ピクリと真純が身体を震わせる。構う事なく親指を鼠径部に這わせ
「んっ、ふぅっ……」
少しずつ内側に滑らせた。
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