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第10章 バカンス

内心苦笑しつつも真純に触れるのは止められなくて。
「た、くまさぁん」
吐息の交った甘えた声。
欲が疼く……
「ごめんね、さすがにここでは挿れてあげらんない」
ギューッと強くしがみ付いて、真純が首を左右に振った。
「ちっちがいま、すっ」

うん、分かってる。
でも

「指でイかせてあげるから、声、我慢して」
「えっ、あっ……んんっ！」
反射的に離れようと身を捩った真純の腰を押さえ付け、ナカへ中指を滑らせた。
ビクッと跳ねた身体。反射的に強く右足を挟まれて。
熱く絡む襞に飲み込まれてく。

……エロ過ぎ

ゆっくり擦るとますます強く締め付けてくる。
「ぁっ……あっ……」
必死に堪えて、でもこぼれ落ちる小さな声。触れる肌が熱を持っていくのは明らかで。

マズイ……

羞恥を煽るため『イかせる』とは言ったものの、感じて喘ぐ真純を晒す気は毛頭ない。
「止ーめた」
指を引き抜くと
「はぁ、ぁん……」
甘い吐息と共に真純が身体を震わせた。ギュッと強くしがみついてくる。
「ごめんね。やっぱり部屋でしよ？」
「ん」
こくこくと頷いて、またはぁっと熱い息を吐いた。