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例えば、こんな...
第1章 先生と男子高生
両手を離して小さな身体を抱き寄せた。真純ちゃんはビクッと身体を硬くして、でも大人しく抱かれてる。
つい腕に力が入った。

すごい嬉しい!
でも、言葉も欲しい

ギュッと抱き締めて腕を解いたら、真純ちゃんが俺を見上げてくれた。

あ、目が合った……

ただそれだけなのに嬉しくて、自然と笑みが浮かんでくる。
「真純先生、俺の事……好きですか?」
真っ直ぐ見つめて確認すると、真純ちゃんが顔を上気させた。瞬きを繰り返してコクンと頷く。
「ちゃんと、言って欲しいです」
大きく目を見開いて、首まで真っ赤に染め上げる。
「っと……ぅうっ……」
じっと見つめて言葉を待った。
「さっ、斎藤くんが……」
名前を言って口籠もる。

……ヤバイ
マジ可愛い

「拓真。真純ちゃん、俺の名前、拓真です。……名前で、呼んで下さい」
「っ!……たっ、たっ……」
恥ずかしそうに言い淀む。
俺がちゃん付けて呼んだことにも気付かない必死な姿がとにかく可愛くて、今すぐにでも抱き締めたい。
すっごいドキドキする。

「たっ、たく……拓真くん、が……好き」
最後はキュッと目を閉じて真純ちゃんが言葉をくれた。
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