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第10章 バカンス

貪る様に口付けて、感じて震える真純を愛しく思う。それなのに
「んっ……たくま、さ……やっ」
身体をなぞる俺の手を除けようと身を捩られて、火がついて
「ふぁっ……ん、んんっ」
無理やりに膝を割り、内腿から熱く熟れるそこへ欲のままに指を這わせた。
「あぁっ！」
びくんと大きく跳ねて身体を反らす。さっきまでつながっていたこともあり、潤みきったソコは唯々諾々と俺の指を飲み込んでいく。
「や、ぁん」
色を帯びた声と蕩けた眼差し。それなのに
「や、だ……」
かたくなに俺を拒む。
熱く絡む襞は言葉とは裏腹、離すまいとするかの様に、キュッと締め付けてくるのに……

気に入らない。

でも、無理やりしたい訳じゃない。真純の弱い腹側を圧するように擦り上げて指を抜いた。
「ん、ぁああっ」
真純が小さく身体を痙攣させて、ゆっくり脱力しながらベッドへ沈み込む。その身体を抱き寄せると、真純の腕が首に絡んできた。縋りつくように引き寄せられて、華奢な身体を包み込む。
「ごめん、やり過ぎた」
真純が頭を擦り付けながら左右に振った。
少しの間、微睡んで
「レストラン、行きたいんです」
真純が上目遣いで見上げてきた。