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例えば、こんな...
第10章 バカンス
もともと最終日に牧志市場に寄る予定だった。金場に黒糖を頼まれていたし……
少し長めに時間を取るのも悪くない。
そんなことを考えていたら、最後の水果が届いた。
マンゴーにパイナップルにドラゴンフルーツ、極めつけは生のライチ。南国フルーツ盛りだくさん。
それを見た真純の目が大きく開かれた。
「すごーい」
思わず漏れた、素の言葉。
プールの前の「やった」もそうだが、少しずつ解れて来てるのが嬉しい。真純の性格を考えると丁寧な口調も仕方ないが、もっとそのままの姿を見せて欲しいとも思う。
「たくさんあって、どれから食べるか迷いますね?」
「そうだね」
笑顔を向けると真純の頬が赤くなった。
……?
「淡い味のものから食べようか」
そう言って紅白並んだドラゴンフルーツの白い果肉の方から取って渡した。
豊かな果汁が溢れ、ほのかな甘味と爽やかな酸味が広がる。
「あ、甘い……」
少し驚いた様に真純が見上げてくる。
「私、ドラゴンフルーツってあまり味がしないと思ってました」
「あぁ、向こうで食べるのは完熟する前に取ってるからね。樹上で熟すと十分甘いんだよ」
少し長めに時間を取るのも悪くない。
そんなことを考えていたら、最後の水果が届いた。
マンゴーにパイナップルにドラゴンフルーツ、極めつけは生のライチ。南国フルーツ盛りだくさん。
それを見た真純の目が大きく開かれた。
「すごーい」
思わず漏れた、素の言葉。
プールの前の「やった」もそうだが、少しずつ解れて来てるのが嬉しい。真純の性格を考えると丁寧な口調も仕方ないが、もっとそのままの姿を見せて欲しいとも思う。
「たくさんあって、どれから食べるか迷いますね?」
「そうだね」
笑顔を向けると真純の頬が赤くなった。
……?
「淡い味のものから食べようか」
そう言って紅白並んだドラゴンフルーツの白い果肉の方から取って渡した。
豊かな果汁が溢れ、ほのかな甘味と爽やかな酸味が広がる。
「あ、甘い……」
少し驚いた様に真純が見上げてくる。
「私、ドラゴンフルーツってあまり味がしないと思ってました」
「あぁ、向こうで食べるのは完熟する前に取ってるからね。樹上で熟すと十分甘いんだよ」