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例えば、こんな...
第10章 バカンス
「ね、真純。どうしよっか?」
そのままそこで囁くと、真純の肩がビクンと竦む。
「ここ、どうして欲しい?」
聞きながら弱い場所を突く。
「あっあっやんっあぁっ」
短いブレスで吐き出される甘い声。徐々に高く、艶を纏って俺を誘う。
「このまま指でイかされたい?それとも……」
言葉を切って、真純の腿に俺の昂りを押し当てて。
ギュッと指を締め付けられた。
熱くうねる真純のナカへ埋まりたくて、痛いくらいに存在を主張するオレ。
「ますみ?」
問い掛ける声が、掠れた。
「どっち?」
キュンと奥へ誘われる。
「ふぅ、ん……」
乱れた呼吸。上体を起こした俺を見上げる瞳は熱に潤んでいて。その艶にゾクゾクする。

真純、言ってよ
俺が欲しいって

長い睫がゆっくりと伏せられた。
「ゆ、指じゃ……ぃや」
羞恥に身体を朱に染めながら小さく届けられた声。可愛くて堪んない。
「うん」
続きを促しても真純は目を伏せたまま。
少ししてはぁと熱い息を吐かれた。
手の下で揺れる手首の拘束を解くと、真純の腕が首に伸びてきた。俺の頭を抱えて引き寄せる。
はぁ、とまた零れた吐息が俺の耳朶にかかった。
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