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第10章 バカンス

縋りついてきた華奢な腕。耳元で聞こえる真純の少し早い吐息。いったん止まって
「た、拓真さん、が……」
聞こえてきた震えた声。
「うん」
なるべく柔らかに頷くとギュッとキツく抱きついてきた。
「……ぃ、ぃ……です」
辛うじて聞き取れた言葉。
腹の底が焼けそうに熱い。
絡みつく粘膜から右手の指を引き抜くと、真純が小さく喘いで身体を震わせた。
「たくま、さん」
さらにキュウっと縋りついてきた真純。可愛くて、愛しくて。
もう、限界。
濡れた手のまま真純の内腿をなぞって左膝を掬い上げた。蜜口に自身を押し当てると僅かに強張った真純の身体。唇を重ねて啄みながら、トロトロに溢れる愛液に擦り寄せる。
「んっ……んっ」
小さく身体を震わせて、真純から余計な力が抜けていく。頭を起こすとはぁと熱い吐息が漏れた。
「いれる、よ？」
甘い香りが強くなる。
「……んっ」
真純が頷くのを待って、熱い中心へと腰を沈めた。
「んんっ……あっ……」
挿入ったそばから絡み付いてくる。奥へと誘い蠢く熱い襞。たった一枚、薄いゴムがないだけで、気持ち良さが半端ない。
「はっ、ます、み……」
息が、上がる。

やっばい
すっげ、イイ