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例えば、こんな...
第1章 先生と男子高生
「見せて下さい」
俺の言葉に真純ちゃんが首を振る。涙目で俺を見上げ、身体を抱く腕にギュッと力を込めた。

駄目だよ、真純ちゃん
逆効果
俺、その顔にソソラレル
真純ちゃんの事苛めたい
泣かせたい

「可愛い過ぎです」
そう言う俺に真純ちゃんは潤んだ目のまま小さく左右に首を振る。細い鎖骨に口付けて
「んっ!」
ツツッと首まで唇を這わせ、チュッと音を立てて吸い上げた。
「ぁあっ!……ねっ、だめ、こんなこと」
真純ちゃんが身体を強く抱き締めて、また首を左右に振る。
「嫌です。俺、真純ちゃんと繋がりたい」
「……っだ、だめ」
「聞こえません」
「だ、め。私、斎藤くんのせんせぃ……なの。」
苦しそうに言って、真純ちゃんが口を固く閉ざす。

うーん、それやっぱり気にしちゃう?
好きな気持ちには関係ないって思ってよ……

「俺、真純ちゃんが好きなんです。先生だからとか関係ありません」
「斎藤く」
固い口調で名字を奏でる真純ちゃんを遮って、キスをした。
「拓真。斎藤じゃなくて、拓真です」
真正面からじっと見つめると真純ちゃんが眉を下げた。
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