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例えば、こんな...
第12章 女子高生と先生と #2
「今日、寄り道しても良い?」
頷いた私にニコリと笑い、千佳ちゃんは颯爽と漕ぎ出した。行き先を任せ、私は風に包まれる。
帰りは緩い登り坂。なのに全然そんな事感じさせないスピード。
「あ、猫……」
「えっ!どこ?」
「石垣の上。もうすぐ見えるよ……ほら」
そう言って左手で示してくれる余裕もある。
「あ、ホント……」
白い猫の姿を見付けても通り過ぎるのはあっという間。遠ざかる丸い背中にサヨナラを告げる。

何時もとは違う角で曲がり、千佳ちゃんの身体にグッと力が入った。キツくなった登り坂。少しでも負担が軽くなるよう、身体を寄せる。
千佳ちゃんは軽く腰を上げて前傾になり、グイグイと坂を登っていく。

凄い……

私だったら角を曲がるのに減速した時点で坂を登るのは諦めてる。
後半はスピードが落ちたけど、千佳ちゃんは最後まで登りきった。さすがに肩で息をしてる。
「大丈夫?」
「んー……まぁ、大丈夫」
自転車を降りて私を振り返り、くしゃりと相好を崩した。
「でも最後はキツかった」
そう言って手を差し出してくれる。その手に掴まり荷台から下りた。
「ありがとう」
「ん」
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