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例えば、こんな...
第12章 女子高生と先生と #2
見上げた千佳ちゃんにコツンと額を合わせられた。
「真純。目、閉じて」
「え?……う、ん」
不思議に思いながらも言われるままに目を閉じる。
「ん、そのままね。少し歩くよ」
千佳ちゃんの手に両手を包まれて、そっと前へ引っ張られた。
「えっ?待って!」
初めての場所で何も見ないで歩くのは怖い。踏み止まっていると。
「大丈夫」
すぐ耳元で千佳ちゃんの声がした。
「絶対転ばせないから」
柔らかな低めのアルト。その近さにドキッとする。
「……だ、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「っ……」
耳に吐息がかかり、思わずギュッと目を閉じる。
「ちゃんと支えてるし、ね?」
私を促す千佳ちゃんの声は優しい。
何故か急に恥ずかしくなってきて、頷いたまま顔を上げられなくなった。頬が熱い。
「おいで、真純」
そっと手を引かれ、私は千佳ちゃんを信じて足を踏み出した。
しっかりと千佳ちゃんの手をにぎってそろそろ進む。
「大丈夫だよ」
ギュッと握り返してくれる手に安心する。しばらくそうして歩いて千佳ちゃんが立ち止まった。
「手、離すよ」
「……うん」
離されたのは左手だけ。右手は繋ぎ直されて後ろから千佳ちゃんに包まれた。
「真純。目、閉じて」
「え?……う、ん」
不思議に思いながらも言われるままに目を閉じる。
「ん、そのままね。少し歩くよ」
千佳ちゃんの手に両手を包まれて、そっと前へ引っ張られた。
「えっ?待って!」
初めての場所で何も見ないで歩くのは怖い。踏み止まっていると。
「大丈夫」
すぐ耳元で千佳ちゃんの声がした。
「絶対転ばせないから」
柔らかな低めのアルト。その近さにドキッとする。
「……だ、大丈夫?」
「大丈夫だよ」
「っ……」
耳に吐息がかかり、思わずギュッと目を閉じる。
「ちゃんと支えてるし、ね?」
私を促す千佳ちゃんの声は優しい。
何故か急に恥ずかしくなってきて、頷いたまま顔を上げられなくなった。頬が熱い。
「おいで、真純」
そっと手を引かれ、私は千佳ちゃんを信じて足を踏み出した。
しっかりと千佳ちゃんの手をにぎってそろそろ進む。
「大丈夫だよ」
ギュッと握り返してくれる手に安心する。しばらくそうして歩いて千佳ちゃんが立ち止まった。
「手、離すよ」
「……うん」
離されたのは左手だけ。右手は繋ぎ直されて後ろから千佳ちゃんに包まれた。