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例えば、こんな...
第12章 女子高生と先生と #2
「良いよ。目、開けて?」
また耳元から聞こえた声。ドキドキしながら目蓋を開けて。
「あ……」
目に飛び込んできた真っ赤な夕日。遠く連なる山々にまさに太陽が沈もうとしていた。
壮大な景色に思わず、息を飲む。
眼下に連なる夕日に染まった街並み。視線を上げた空にかかる雲は淡い朱鷺色に輝いて。その雲の影が繊細なグラデーションを描く空に長く伸びる。
無意識に千佳ちゃんの手を強く握っていた。応えるようにギュッと包まれて。そうやって二人無言のまま沈む夕日を見送った。
太陽が山稜に沈みきってもしばらくその景色に見入ってしまう。それくらい綺麗な夕日だった。
千佳ちゃんが一度ギュッと私を抱き締めて身体を起こした。
「ここ、良いでしょ?」
背中越しに千佳ちゃんの声が伝わってくる。
「うん、凄く綺麗」
頷いた私に嬉しそうに笑う。
「前からよく来るんだけど、真純と一緒に夕焼けを見たかったんだ」
「ありがとう」
振り仰いだ千佳ちゃんはまだ沈んだ夕日に目を向けていて。私も同じ様に景色に視線を戻した。
薄明の空にはもう星が瞬き始めてる。
千佳ちゃんに背中を預けたまま、藍色に染まる空を暫く眺めていた。
また耳元から聞こえた声。ドキドキしながら目蓋を開けて。
「あ……」
目に飛び込んできた真っ赤な夕日。遠く連なる山々にまさに太陽が沈もうとしていた。
壮大な景色に思わず、息を飲む。
眼下に連なる夕日に染まった街並み。視線を上げた空にかかる雲は淡い朱鷺色に輝いて。その雲の影が繊細なグラデーションを描く空に長く伸びる。
無意識に千佳ちゃんの手を強く握っていた。応えるようにギュッと包まれて。そうやって二人無言のまま沈む夕日を見送った。
太陽が山稜に沈みきってもしばらくその景色に見入ってしまう。それくらい綺麗な夕日だった。
千佳ちゃんが一度ギュッと私を抱き締めて身体を起こした。
「ここ、良いでしょ?」
背中越しに千佳ちゃんの声が伝わってくる。
「うん、凄く綺麗」
頷いた私に嬉しそうに笑う。
「前からよく来るんだけど、真純と一緒に夕焼けを見たかったんだ」
「ありがとう」
振り仰いだ千佳ちゃんはまだ沈んだ夕日に目を向けていて。私も同じ様に景色に視線を戻した。
薄明の空にはもう星が瞬き始めてる。
千佳ちゃんに背中を預けたまま、藍色に染まる空を暫く眺めていた。