この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
例えば、こんな...
第12章 女子高生と先生と #2
「良いよ。目、開けて?」
また耳元から聞こえた声。ドキドキしながら目蓋を開けて。
「あ……」
目に飛び込んできた真っ赤な夕日。遠く連なる山々にまさに太陽が沈もうとしていた。
壮大な景色に思わず、息を飲む。
眼下に連なる夕日に染まった街並み。視線を上げた空にかかる雲は淡い朱鷺色に輝いて。その雲の影が繊細なグラデーションを描く空に長く伸びる。
無意識に千佳ちゃんの手を強く握っていた。応えるようにギュッと包まれて。そうやって二人無言のまま沈む夕日を見送った。
太陽が山稜に沈みきってもしばらくその景色に見入ってしまう。それくらい綺麗な夕日だった。
千佳ちゃんが一度ギュッと私を抱き締めて身体を起こした。
「ここ、良いでしょ?」
背中越しに千佳ちゃんの声が伝わってくる。
「うん、凄く綺麗」
頷いた私に嬉しそうに笑う。
「前からよく来るんだけど、真純と一緒に夕焼けを見たかったんだ」
「ありがとう」
振り仰いだ千佳ちゃんはまだ沈んだ夕日に目を向けていて。私も同じ様に景色に視線を戻した。
薄明の空にはもう星が瞬き始めてる。
千佳ちゃんに背中を預けたまま、藍色に染まる空を暫く眺めていた。
/276ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ