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例えば、こんな...
第1章 先生と男子高生
これからクリスマスも入試もあるし、三ヶ月なんてきっとあっという間に過ぎていく。

「やった!俺、頑張ります」
喜んで隣に座って
「あ、でも……」
少し眉を下げて真純ちゃんを見つめた。
「でも?」
「キスはしても良いですか?」
「っ!」
驚いたように目を見開いて、あっという間に顔が赤く染まる。

だから、可愛いすぎ
真純ちゃんもう大人だろ?
キスぐらいで真っ赤になってどうすんの。

「ダメ、ですか?」
わざとその反応にショックを受けたような振りをした。
「あ、ぃや……ダメっていうか……」
真純ちゃんの眉がキューンと下がる。

俺、この顔好き
良いって言って?

願い込めて見つめていると真純ちゃんの視線が斜め下に逸らされた。
尚もじっと見つめる。
「ぃ、良ぃよ」
思った通り真純ちゃんが頷いた。
「やった!」
思わず抱き付いて
「でも名前は、駄目」
予想外の所に反撃が来た。
「学校では『斎藤くん』と『河合先生』間違えないで」

『学校では』って、それ学校以外で逢う事想定してくれてんの?

「学校出たら、呼んでも良いですか?」
敢えて確認した俺に真純ちゃんの耳が赤くなった。
「……出たら、ね」
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