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例えば、こんな...
第1章 先生と男子高生
木の扉の前でもう一度小さく深呼吸。ちょっと前髪直してみたりして。
コンコンと軽く響かせたノック音。
「はーい、どうぞー」
少しくぐもった真純ちゃんの声がした。
「失礼します」
挨拶してガラリと扉を横に引く。
…………真純ちゃん、どこ?
向かい合わせに二台づつ並ぶ机にも、その奥のソファーにも彼女の姿はなくて一瞬キョトンとする。
「はーい……ぁ、斎藤くん」
カタンと音がして、左手前の机の下から真純ちゃんが顔を出した。うずくまっていたからか、頬が上気してる。俺を見て驚いたように瞬きをして、ちょっと照れくさそうにはにかむ笑顔。
そんなあらわれ方、不意討ちだ。
可愛過ぎ。
「どうしたの?」
言って立ち上がり、裾をはらって椅子に座り直す。
「佐伯先生なら、サッカー部に行っちゃったよ?」
小さく首を傾げる様にドキッとする。後ろ手で扉を締めて、気付かれないよう鍵を掛けた。
「いえ、今日は真純先生に伺いたい事があって来たんですけど……どうしたんですか?」
「えっ?あぁ、さっき?机の下に鉛筆落としちゃって」
恥ずかしそうにまた笑って、ハッとしたように真顔になる。
コンコンと軽く響かせたノック音。
「はーい、どうぞー」
少しくぐもった真純ちゃんの声がした。
「失礼します」
挨拶してガラリと扉を横に引く。
…………真純ちゃん、どこ?
向かい合わせに二台づつ並ぶ机にも、その奥のソファーにも彼女の姿はなくて一瞬キョトンとする。
「はーい……ぁ、斎藤くん」
カタンと音がして、左手前の机の下から真純ちゃんが顔を出した。うずくまっていたからか、頬が上気してる。俺を見て驚いたように瞬きをして、ちょっと照れくさそうにはにかむ笑顔。
そんなあらわれ方、不意討ちだ。
可愛過ぎ。
「どうしたの?」
言って立ち上がり、裾をはらって椅子に座り直す。
「佐伯先生なら、サッカー部に行っちゃったよ?」
小さく首を傾げる様にドキッとする。後ろ手で扉を締めて、気付かれないよう鍵を掛けた。
「いえ、今日は真純先生に伺いたい事があって来たんですけど……どうしたんですか?」
「えっ?あぁ、さっき?机の下に鉛筆落としちゃって」
恥ずかしそうにまた笑って、ハッとしたように真顔になる。