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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
俺を見るみゆきの目が笑ってる。
「やっぱり付き合ってるんじゃない」
「付き合ってないから」
「じゃあ誰と付き合ってるのよ」
「お前に関係ない」
「ある」
「ない」
「ある。私、拓真くんが好きなの」
……すげー迷惑
「良いの?」
「何が?」
「別れないと、兄にうっかり話しちゃうかもよ」
「……だから、河合先生とは付き合ってないって」
しつこいな、こいつ……
次々と曲を吐き出すテレビからやけに騒々しい曲が流れ始めた。
「これ、終わるまでに先生と別れるかどうか考えといて」
ニッコリ笑ってマイクを手に取る。俺が真純ちゃんと付き合ってる、ということに関して譲る気はないらしい。
ロックテイストの強い曲に全く負けることなく、みゆきが叫ぶように歌い始めた。
真純ちゃんと別れる、か……
んなこと出来る訳ない。
みゆきの兄とやらが本当に教育委員会で働いているとして、一個人に何が出来る?仮に調査に来られても、認めなければ良いだけだ。
そう考えて、ふと黒田の事を思い出した。
俺は全部すっ飛ばして、直接理事長に話しに行った。
『黒田先生に言い寄られて困ってる人がいるんです』
それ、だけ。
「やっぱり付き合ってるんじゃない」
「付き合ってないから」
「じゃあ誰と付き合ってるのよ」
「お前に関係ない」
「ある」
「ない」
「ある。私、拓真くんが好きなの」
……すげー迷惑
「良いの?」
「何が?」
「別れないと、兄にうっかり話しちゃうかもよ」
「……だから、河合先生とは付き合ってないって」
しつこいな、こいつ……
次々と曲を吐き出すテレビからやけに騒々しい曲が流れ始めた。
「これ、終わるまでに先生と別れるかどうか考えといて」
ニッコリ笑ってマイクを手に取る。俺が真純ちゃんと付き合ってる、ということに関して譲る気はないらしい。
ロックテイストの強い曲に全く負けることなく、みゆきが叫ぶように歌い始めた。
真純ちゃんと別れる、か……
んなこと出来る訳ない。
みゆきの兄とやらが本当に教育委員会で働いているとして、一個人に何が出来る?仮に調査に来られても、認めなければ良いだけだ。
そう考えて、ふと黒田の事を思い出した。
俺は全部すっ飛ばして、直接理事長に話しに行った。
『黒田先生に言い寄られて困ってる人がいるんです』
それ、だけ。