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例えば、こんな...
第4章 先生と男子高生 #2
有り合わせで作ったサラダも一緒にテーブルへセットすると、千尋が目を輝かせた。
「美味しそう!たっくんのパスタ久しぶり」
「うちに来んの事態久しぶりだろ?」
「……そう、だね」
微妙な顔で千尋が笑う。

何?

「いっただっきまーす」
探る俺の視線を誤魔化すように、手を合わせた。
「……召し上がれ」
クルクルとフォークで一口分巻き取って食べる。噛みながら千尋の目じりが下がった。
「おいしーい!」
満面の笑み。

当然だろ

「そう?」
「うん。たっくんお料理上手だよね」
「お袋下手だからな、自分で作った方が早いし、美味い」
何か思い出したのか千尋がクスクス笑った。
他愛ない話をしながら、二人して完食。
食器を片付け、コーヒーを淹れてると千尋がいそいそとケーキをテーブルに載せた。
「たっくん、早く」
「はいはい」
適当に返事しながらまた席に着く。ケーキを挟んだ向こうの千尋は上機嫌。

何この罰ゲーム……
俺、真純ちゃんとお祝いしたいんだけど。

「たっくん卒業おめでとう!」
「どーも」
「……」

キラキラした目で見んなよ

「千尋卒業おめでとう」
「ありがとう!かんぱーい」
「おー、乾杯」
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